
概要
Windows 11には「ゲームモード」と呼ばれる専用の最適化機能が標準搭載されています。この機能を有効にすると、OSがゲーム実行中にバックグラウンドで動くWindows Updateや各種サービスを自動的に抑制し、CPUとGPUのリソースをゲームプロセスへ優先的に割り当てます。
特にミドルレンジ以下のPCでは効果が顕著で、フレームレートの安定性が向上しスタッターが減少します。設定自体は2分もあれば完了する簡単な操作です。合わせてハードウェア高速化スケジューリング(HAGS)も有効にすることで相乗効果が期待できます。
本記事ではゲームモードの仕組みから有効化手順、さらに関連する最適化設定まで順を追って説明します。初心者でも迷わず設定できるよう、スクリーンショットの代わりに詳細なメニューパスを記載しています。
Windows 11 Home・Pro・Gaming PCいずれの環境でも同じ手順が使えます。バージョンは22H2以降を前提としていますが、21H2でも同様の設定箇所が存在します。
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必要なもの
設定に必要なのはWindows 11が動作するPC本体のみです。追加ソフトウェアや有料ツールは一切不要で、OS標準の設定アプリだけで完結します。管理者アカウントでログインしている必要があります。
推奨スペックとして、CPUはIntel Core i5第10世代以降またはAMD Ryzen 5 3600以降、GPUはNVIDIA GTX 1060またはAMD RX 580以上であれば効果を実感しやすいです。ただし、どのスペックでも設定自体は可能です。
またWindows 11の最新アップデートを適用しておくことを強く推奨します。古いビルドではゲームモードのバグが報告されており、22H2以降のビルドで安定動作が確認されています。「設定→Windows Update」から最新状態を確認してください。
DirectX 12対応GPUドライバーも事前に最新版へ更新しておくと、ゲームモードとHAGSの連携がより安定します。NVIDIAはGeForce Experience、AMDはAdrenalin Softwareから更新できます。
手順
まず「Windowsキー + I」で設定アプリを開きます。左側メニューから「ゲーム」を選択し、「ゲームモード」をクリックします。「ゲームモード」のトグルスイッチをオンにします。これだけでゲームモードは有効になります。
次にHAGS(ハードウェアアクセラレーテッドGPUスケジューリング)を有効にします。「設定→システム→ディスプレイ→グラフィック」へ進み、「既定のグラフィックス設定を変更する」をクリックし「ハードウェアアクセラレーテッドGPUスケジューリング」をオンにします。変更後はPCを再起動してください。
さらに効果を高めるため、「設定→ゲーム→Xbox Game Bar」でGame Barを無効化することも検討してください。Game Barはオーバーレイ表示に若干のリソースを使用するため、配信や録画をしない場合はオフにすると良いでしょう。「Windowsキー + G」ショートカットも同時に無効化されます。
電源プランも「高パフォーマンス」または「究極のパフォーマンス」に変更します。「コントロールパネル→電源オプション」から設定できます。究極のパフォーマンスが表示されない場合はコマンドプロンプト(管理者)で「powercfg -duplicatescheme e9a42b02-d5df-448d-aa00-03f14749eb61」を実行すると追加されます。
トラブル対処
ゲームモードを有効にしたのにFPSが変わらない場合、最も多い原因はGPUドライバーが古いことです。GeForce ExperienceまたはAMD Adrenalinを起動し、最新ドライバーへ更新してから再起動し、ゲームを改めて起動してみてください。
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一部のゲームでゲームモード有効時にクラッシュが発生するケースがあります。この場合はゲームモードを一時的にオフにし、特定のゲームのみ個別設定で対処します。「設定→ゲーム→ゲームモード」をオフにして挙動を確認してください。
HAGSを有効にした後にブラックスクリーンが発生する場合、お使いのGPUがHAGSに対応していない可能性があります。NVIDIA GTX 10シリーズ以降、AMD RX 5000シリーズ以降が対応しています。非対応GPUの場合はHAGSをオフに戻してください。
フレームレートを正確に計測したい場合はMSI Afterburnerのオーバーレイ機能が便利です。RivaTuner Statistics Serverと組み合わせてゲーム画面にFPSを常時表示できます。設定前後で数値を比較することで効果を客観的に確認できます。
コツ
ゲーム起動前にタスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)でバックグラウンドプロセスを確認し、不要なアプリを手動で終了する習慣をつけると効果が倍増します。特にChromeやDiscordはVRAMとRAMを多く消費するため、ゲーム中は最小化ではなく完全終了することを推奨します。
NVIDIAユーザーはNVIDIAコントロールパネルで「低遅延モード」を「ウルトラ」に設定し、「最大フレームレート」をモニターのリフレッシュレートに合わせると入力遅延が大幅に改善します。AMDユーザーはRadeon Anti-Lagを有効にすることで同様の効果が得られます。
ゲーム内のグラフィック設定も見直しましょう。影の品質・アンビエントオクルージョン・レイトレーシングは負荷が高い割に視認性への影響が小さいため、中程度まで下げてもゲーム体験の質を保ちながらFPSを稼ぐことができます。
定期的にWindowsの「ディスク クリーンアップ」と不要スタートアップの無効化(タスクマネージャー→スタートアップタブ)も行いましょう。システムが軽くなることでゲームモードの効果がより発揮されます。
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