
概要
Steamのゲームダウンロードが遅い原因はいくつかあります。ダウンロードサーバーの選択ミス・帯域幅制限の設定・ダウンロードキャッシュの不足・プロバイダーとの経路問題などが主な原因です。多くの場合、Steamの設定を数分変更するだけで速度が大幅に改善します。
Steamは世界中に独自のCDN(コンテンツ配信ネットワーク)を持っており、自分のネットワークから最も近く・最も空いているサーバーを選ぶことがダウンロード速度向上の基本です。日本国内でも「Tokyo」「Osaka」などの地域サーバーが提供されており、適切なサーバーを選ぶだけで速度が改善します。
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また、Steamはデフォルトで帯域幅制限機能が設定されていることがあり、回線の最大速度を使えていない場合があります。同様にWindows QoS(Quality of Service)やルーターのQoS設定がゲームのダウンロードを意図せず制限している場合もあります。
本記事ではSteam設定・Windows設定・ネットワーク設定の3段階で速度を最大化する手順を解説します。
必要なもの
SteamクライアントがインストールされたPCのみ必要です。有線LAN接続(LANケーブル)が推奨ですが、Wi-Fiでも設定で改善できます。現在の回線速度の把握のためfast.comやspeedtest.netで事前に速度を計測しておくと、改善後の比較ができて便利です。
ルーターの管理画面にアクセスできると追加設定ができますが、必須ではありません。ルーターのログイン情報(通常は192.168.0.1または192.168.1.1、パスワードはルーター裏面のシール)を確認しておくと作業がスムーズです。
Steam自体を最新バージョンに更新しておいてください。Steam→設定→Steamクライアントのアップデートから確認できます。古いバージョンではダウンロードエンジンにバグがある場合があります。
PCのネットワークドライバーが最新であることも確認します。デバイスマネージャー→ネットワークアダプターでネットワークカードを右クリックし「ドライバーの更新」を実行してください。
手順
まずSteamのダウンロードサーバーを変更します。Steam→設定→ダウンロード→「ダウンロード地域」を「日本・東京」または「日本・大阪」に変更します。プロバイダーによっては特定の地域サーバーとの相性が良い場合があります。速度が改善されない場合は他の日本国内サーバーを順番に試してみてください。
帯域幅制限を確認・解除します。同じSteam設定→ダウンロード画面で「ダウンロード中に帯域幅を制限する」にチェックが入っていないことを確認します。チェックが入っていた場合は外します。また「バックグラウンドでのダウンロード許可」はオンにしておくとゲームプレイ中のバックグラウンドダウンロードが可能になります(ゲームパフォーマンスへの影響がある場合はオフで使用)。
ダウンロードキャッシュをクリアします。Steam設定→ダウンロード→「ダウンロードキャッシュをクリア」ボタンをクリックします。破損したキャッシュが速度低下や停止の原因になることがあります。クリア後はSteamが再起動します。
WindowsのQoS設定を確認します。「Windowsキー+R」でgpedit.mscを実行(Windows 10/11 Pro以上)し、「コンピューターの構成→Windowsの設定→ポリシーベースのQoS」を開きます。「インターネットへの予約帯域幅を制限する」ポリシーが存在する場合は無効化またはスケジュールを0%に変更します。デフォルトで20%の帯域幅がWindowsシステムに予約されている場合があります。
トラブル対処
設定変更後もダウンロード速度が回線速度の50%以下の場合、プロバイダーとSteamのサーバー間でのトラフィック輻輳が考えられます。深夜(0〜6時)は回線が空いていることが多いため、大容量ゲームは夜間にスケジューリングダウンロードを活用します。Steam→ライブラリでゲームを選び「ダウンロードをスケジュール」で設定できます。
特定のゲームのダウンロードが極端に遅い・頻繁に止まる場合、Steamのゲームファイルの整合性確認(ライブラリ→ゲームを右クリック→プロパティ→ローカルファイル→「ゲームファイルの整合性を確認する」)を実行し、破損ファイルがあれば再ダウンロードします。
Wi-Fi接続でダウンロードが不安定な場合、5GHz帯への接続に切り替えることで速度と安定性が改善することが多いです。ルーターの5GHzネットワーク(SSID名にたいてい「5G」が含まれる)に接続し直してください。可能な限り有線LANを使用するのが最も安定します。
Steamのダウンロードが0バイト/秒で動かない場合、Windowsファイアウォールまたはウイルス対策ソフトがSteam通信をブロックしている可能性があります。Windows Defenderのファイアウォール設定でSteam.exeとSteamService.exeをプライベートネットワークで許可してください。
コツ
大容量ゲーム(100GB超)をダウンロードする際は事前にドライブの空き容量を確認します。Steamのデフォルトインストールパスは「C:/Program Files (x86)/Steam/steamapps/」ですが、ゲーム専用の高速SSDドライブを割り当てることで快適にプレイできます。設定→ストレージから別ドライブをSteamライブラリとして追加できます。
SteamのP2P(ピアツーピア)サーバーブラウジング機能(マルチプレイゲーム向け)はダウンロードとは別ですが、リージョンサーバーの設定はマルチプレイの遅延にも影響します。FPS・アクションゲームでは日本サーバーや東アジアサーバーを優先することで安定したPingが維持できます。
SteamのDLCや将来リリースのゲームをプリロード(事前ダウンロード)する機能を活用すると、発売日に素早くプレイ開始できます。プリロード対応ゲームはライブラリに表示され、ダウンロード予約が可能です。大型タイトルのリリース日当日はサーバーが混雑するため、プリロードは特に推奨されます。
Steamのダウンロード統計(設定→ダウンロード→「ダウンロードグラフを表示」)を活用して速度の安定性を把握できます。グラフが波状に変動している場合はネットワーク品質の問題、平坦に低い場合はサーバー側の問題または帯域制限が疑われます。
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